皆さん「アニマルウェルフェア(以下AW)」って聞いたことありますか?
最近ではニュースでも時々耳にする単語だと思います。では、AWとはなんのことでしょう。多くの人は動物に優しくすること、程度の認識でしょう。
ここでは、AWに対する正しい認識を皆様にお伝えします!読み終わった後、AWってこういうものなんだよ!と友達に自慢できることをお約束します!!
【Animal Welfare(AW)とは】
AWとは、日本語で訳すと「動物福祉」。ヨーロッパ発の考え方で、動物たちの福祉や幸福を保護するための考え方です。家畜動物だけでなく、野生動物やペットなど、あらゆる種類の動物に関係します。
家畜を例に挙げると、動物たちは食生活を大きく支えてくれていますが、一方で大きな負担を強いられているのが現状です。「いつも美味しい食品をありがとう」という私たちの思いを行動に表そう!という活動なんですね。
【五つの自由について】
では、具体的にどのような行動指針が示されているのでしょうか。
1.飢え・渇きからの自由(Freedom from hunger and thirst)
十分な給餌・清潔な水が与えられている。
2.不快からの自由(Freedom from discomfort)
温度、音、照明など適切な環境が揃っており、寝る場所、隠れる場所があること。
3.痛み・負傷・病気からの自由(Freedom from pain,injury or disease)
病気の予防、迅速な診断&治療。
4.正常な行動を表現する自由(Freedom to express normal behavior)
十分なスペース、適切な施設の用意。
5.恐怖・抑圧からの自由(Freedom from fear and distress)
精神的な苦痛(怒鳴る、態度悪く接する等)を与えない。
以上になります!非常にざっくりとしか書いていないのでもっと詳しく知りたい人は
こちらをご覧ください。
ところで、皆さん気づきましたでしょうか。
五つの自由ですが一つだけ仲間ハズレがあります。
どれでしょう!!!
答えは、、、、
4.正常な行動を表現する自由
(Freedom to express normal behavior)
でした!
他の4つの自由は〜from(〜から)なのに対して
正常な行動を表現する自由は〜to(〜に)なんですね!
わかりやすくいうと、fromは受動的、toは能動的なのです。
動物たちはとても繊細です。少しでもストレスを与えてしまうと自由に動けません。つまり、他の4つを整えた上で、動物たちと信頼関係を築き、リラックスして自由に行動してもらう必要があるのです。
「正常な行動を表現する自由」は5つのなかでもっとも難しい項目と言えます。
【日本での取り組み】
日本でも、アニマルウェルフェアの重要性が認識されてきています。農業分野では、家畜の生活環境や飼育方法の改善が進められています。
また、動物愛護法の改正により厳格な取り締まりが行われ、虐待や違法な動物の取り扱いを防止するための法的な枠組みが整備されています。さらに、動物保護団体や市民活動家による啓発活動やキャンペーンも盛んに行われています。
【まとめ】
アニマルウェルフェアは、動物たちが快適で幸福な生活を送るために必要な環境やケアを提供することを目指す概念です。五つの自由を尊重し、動物たちの権利や福祉を守ることが重要です。
日本でもアニマルウェルフェアに関する法的な取り組みが進んでおり、社会的な関心も高まっています。私たち一人ひとりが動物たちに対する思いやりを持ち、適切な行動をとることが重要です。
アニマルウェルフェアについての意識を高め、より良い未来のために動物たちと共に歩んでいきましょう。
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