動物たちの共生と家畜化の歴史

ペット

私たちの身の回りには様々な動物たちで溢れかえっています。

◯ペット

犬、猫、ハムスター、ウサギ、インコetc

◯動物園、水族館

ライオン、キリン、ゾウ、ペンギン、イルカetc

◯盲導犬

ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー

◯家畜

牛、馬、豚、鶏etc

◯野生動物

鹿、猪、猿etc

身近に感じることが出来るのはこの辺りでしょうか。以上のような動物たちと私たち人間が一緒に暮らしていくことを「共生」と言います。ペットであれば私たちの癒しに、動物園や水族館であれば子供たちの学びのために、家畜は人類の食生活の支えとなってくれています。

では、日本において人間と動物たちとの関係はどのように変化していったのでしょうか。

【旧石器時代(約3万年前)】

想像しやすいところでいくと、動物たちは人間の狩猟対象でした。旧石器時代はナウマンゾウを人間が槍を持って大人数で倒しているシーンは皆さんご覧になったことがあるでしょう。

さらに、この辺りの時代から犬も家畜化されています。正確に言えば犬の先祖、「狼」です。狼を狩猟の助けとなるよう、人間が飼い始めたことが家畜化の始まりと言われています。

犬と人間は大昔から関わり深いんですね。

(ナウマンゾウ、犬、狩猟の写真)

【新石器時代、縄文時代(約2ー4万年前)】

新石器時代、縄文時代。この頃から、農耕文化が発生しはじめます。時を同じくして、牛、馬、ヤギ、羊、豚等の動物が家畜化されるようになって来ました。さらに、牛、馬は農耕の際に動力として人間を助けて来ました。

また、農耕を始めたことにより、野生動物による農作物への被害も発生するようになりました。

【古墳時代ー江戸時代(約200ー1600年前)】

家畜化が進み、馬は軍事用としても活用されるようになりました。農耕用に使われる馬は「農耕馬」と呼ばれ、大型で力の強い馬が使用されます。一方で、軍用に使われる馬は「軍用馬」と呼ばれ、比較的小柄で小回りのきく馬が使用されていました。

馬は食用、軍用、農耕用と様々な形で人間を支えてくれていたんですね。

【明治時代】

このころ、搾乳技術がオランダから日本に伝わり、天皇が毎日2回ずつ牛乳を飲むという記事が周ったことで、牛乳が広く慕われるようになりました。

私たちが今でも飲んでいる牛乳は、この時代から続く文化でした。

【現在】

現在では人間と動物たちの間には多様な関わり方が見られます。競馬、ペット、動物園、水族館、畜産、盲導犬etc

家畜(使役用)として飼われていた犬ですが、文明が進むにつれその形をペットや盲導犬へと変形させていきました。一方で、野生動物が狩猟対象となったり、馬が軍馬として使用されるシーンは一部でしか見られなくなりました。

また、野生動物は人間の土地が拡大するにつれて居場所を失っています。それによって住処を失い、絶滅した動物もいます。

更には、私たちと動物たちを取り巻く問題は山積みです。(農作物被害、ロードキル、外来生物、牛のゲップによる環境被害、アニマルウェルフェアetc)

【まとめ】

いかがでしたでしょうか。私たちは、時代によって動物たちとの関わり方を変化させながら生きて来ました。そして、これからも変わっていくでしょう。

しかし、「共生」という形はいつまでも変わりません。私たちはいつの時代でも動物たちとより良い関係を築くために日々、共生の形を考え続ける必要があります。

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